子育てママへの応援メッセージ HOME

 
 いま、子育てのまっただ中にいらっしゃる方へ  

 こんにちは アトリエレモンリーフ 影山です

 子供は世界一可愛いです。でも子育ては楽しいことばかりではありませんね。時には、いやになったり、もっと自由になれるのに、と思うこともあるでしょう。

 かつて、社会で働いていたあなたは大人の女性であり、一個人だった。もちろんそれは今も変わらないはずなのに。子育て期間に入ったとたん、自分の名にかかってくる電話といえば通販くらい。あとの電話はご主人あてか 誰々ちゃんのお母さんとしての用件ばかり。

 家事は嫌いでないとしても、無収入のアンペイドワークに 高いモチベーションをキープするのは簡単なことではありません。かつて社会であんなに働いていた自身はどこにいったのだろう?誰の胸にも、よぎる思いがあるのではないでしょうか。

 私はもっとできるのに・時間の流れがはがゆい。でも、子供はかわいいし、命にかえても大切な存在。どちらも本当の自分。幼子をかかえ、大人社会から締め出されたような感覚で、時々遠くをみるような目をしながら、子供と暮らしている、数多くのお母さんたち。

 私も出産を機に、会社勤めをやめ、はじめて子育てに入った時も、そんな行き場のない思いがありました。

 マンションの片隅で主婦たちが、食料品を仕分ける生協の光景は奇妙に見え、団地の午後は女と幼児だけのアマゾネス空間、その環境は衝撃で、自分もその一員であることを認め、住環境になじむのには、時間が必要でした。

ところが、そんな私の気持を払拭する出来事がおこりました。

 それは10時の公園ゴールデンタイムをしってからです。
会えば「おはよう」と声をかわせる人がいて、目をみて日常のたわいないことを話せる人が次第に増えていきました。こんな当たり前のことも、お母さんになりたての自分には、フレッシュな風。集い、共感する、内容はあまり問題ではなのです、話すことで、孤独は解消され、平衡感覚をようやくとりもどした心地でした。ママとして自分は振出にいる、でも ひとりじゃない、仲間とであって解き放たれた感じがしました。

 そしてそんな公園ママたちの中にも、このままではいけない!何かしなくてはと行動する方々も少なからずいます。思うだけでなく、実行となると 乳飲み子をかかえて行動できる人たちは、本当に少数派。

 どうかそんな時はぜひ、身近な女性応援コミュニティに自ら足を運びましょう。志が似ている仲間と身近で集えたら、自分の仕事への意識レベルをキープもできる貴重な機会となります。身動きできない時期だからこそ、「身近で」というところに価値があります。各自の得意分野の情報交換は多いに刺激になり、リフレッシュもできて、非常によいと思います。 先日もそんなお母さんたちのコミュニティに招かれ、お話させていただきました。 

そのときのお話からすこし、ここで御紹介しますね。



(講演会場にて)

こんにちは 子育てをしながら、常に自分の人生に向き合おうとされている合うみなさん。
わたしも10年前は同じところに立っていました。そんなすこしだけ先輩の私から、今日は二つだけお伝えしたいことがあります。

 ひとつめは、どうか「今の子育てを、手かせ足かせとは思わないで下さい」ということです。

 過ぎてみて自分を振り返ってみてわかるのですが、今の皆さんの立ち位置がどれほど、家族にとって素敵な時期にあることか、そこを是非とも気づいていてほしいと思います。子育てのために一端、仕事の第一線からしりぞくことと引き換えになったとしても。今この時間は生涯で体験できる、素晴らしい幸せな時間です。

 これをじっくり味あわない手はありません。出来る限り子育てをおもいきり楽しんでください!
家族でキャンプ、寝る前の本読み。一緒のおつかい。どれもかけがえのない子育ての時間です。保育園や幼稚園の送り迎えや病院通いは骨が折れますが、ママが一番大スキで、一緒にいてかわいい盛りでもあります。

 スポーツの応援もわが子の試合はワールドカップ以上のおもしろさ。
「ファイトー!」なんて、応援ママ軍団は優しく声をかけてられません。我を忘れて、「もっと縦、縦にパスしなさいよ!」、「8番マークだよ」と誰もがあれこれ、身を乗り出して叫んでいます。しかし、そのたびに、コーチからは、「あのぉー・・・・・お母さんたちは、応援だけをしてもらえますか?!指示は私がしますから、子供達が混乱しますので。」と、なんど注意されたことか。。(かつての私もそうでした(^^ゞ)

 今となっては、笑い話。でもそれも宝物です。九十九里の荒波を手をつないでジャンプしたこと、一緒に花火をした夜、学校の運動会や発表のシーン、そこでみる子供の表情、どれも忘れられない思い出です。

 あなたの人生はこれから、かけがえのない、今しかできないお子さんとの体験が沢山待っています。

 子育ての時間は、ご自身のやりたい仕事には一見、無関係なように見えますが、親の人間性も大きく飛躍させてくれます。仕事をするうえで、その方の人間性が大切なのはいうまでもありません。

 親になることは、人の痛みや苦労がわかり、忍耐や寛容な心も養われます。いままで気づけなかった環境や健康への視野もひろがるでしょう。子供を生んでみて、いろいろな人の助けをかりて、子供は一人で育てるのではなく いろいろな人に支えられていることがわかったという方もおられました。

 そんな感謝の気持の先には、到底、会社員のときには想像もしなかった、新しい社会がみえているはずです。

 子育てに無駄なことなどありません。今の子育てもあなたがこれから仕事をするうえで 人の器という部分で大きく関与しているのです。

 仕事をされている方も、していない方も、今は存分にお子さんたちと時間を楽しみ、自分のできる範囲で精一杯の子育てをしようではありませんか。望んで結婚・出産し家族というチームを築いたのはあなた自身の選択。そこで自分を必要としてくれる人を私は精一杯、大切にできた!そう思える暮らしをしましょう。
 その満足感は来るべきときに心おきなくジャンプできる原動力に必ずなってくれます。人として成長したあなたにはさらに選択肢もひろがっているはずです。

 子育て、やれるだけのことはやったぞ!と後悔なく自分に言い切れる、そのキモチが大切。自分を前に押してくれるのです。

 反対に子育てをないがしろにしてしまうと、あのときもっと子供にこうしていれば、もっとそばにいてあげればと、後悔がうまれ、その気持は生涯、消す手立てはありません。わが子とのことは、自分が一番わかっているので、自分に嘘がつけないのです。

 いまは当たり前にみえるお子さんの小さな手。でもいつか「さよなら」する時が必ずきます。あわただしく過ぎて行く毎日で、たしかにあったはずの、私が最後に子供と手をつないだ日。思い出して記念日にしたいくらいですが、もはや知る由もありません。

 どうかあなたにつかまるちいさなその手を大切にしてくださいね。


 さて もうひとつお伝えしたいのは 

 そんな貴重な子育て期間も確実に終わりがくるということです。
つまり次のステージが否応なしに待っています。子育てはつかの間の姿。長い人生の中で、ほんの15年くらいのことです。現役が60、70代までと考えるとそれ以降の人生のほうがずっと長いのです

 日々忙しくしていると、気づかないかもしれませんが、子育てをしている女性は、ものすごく輝いています。存在感があります。なぜなら、人の生命を預かり育てる大役のポジションにいるからです。その使命は人類にとってゆるぎないもの。社会も大目にみてくれます。
 
 そういうみなさんがあつまり、仕事への理想を高くもって、切磋琢磨しいてる様子は絵になり、ストーリーにもなり、場合によってはマスコミも注目します。
キャッチフレーズも、女性の〜とか、ママたちの〜といった言葉は、よくみかけますね。小気味よく素敵に響き、思わず視線をよせたくなります。

 でもそれは、限られた時間、今の皆さんが若く、そして子育ての状況下にあってのこと、といえるでしょう。

 一番下のお子さんが中学や高校になると、親は30代後半か40代の世代。もうそこからは、ママというよりも、人として、どういう人なのか、何をしているのかということが求められます。「女性や母」というより、「人間として」ということがスタンダードになってきます。

 社会では男女問わず、だれもがおのおののフィールドで働いています。それぞれの業界も、組織もネットワークも、一秒たりとも止まらず、発展し続けています。そちらの時空とかけはなれてしまわぬよう、いまは子育て期間であっても、いずれ子育てママチームは卒業する。その意識を忘れずにいましょう。それを意識する人としない人とでは 情報収集や準備内容は大きく違ってしまうからです。

 その後の自分にフォーカスしながら今を過ごす。ここが大事なところで、子育てが終わって働きたくても、そのときのことを何も準備していなければ、とりあえず日曜の求人広告をみるしかありません。それで良い仕事が見つかればいうことありませんが、今のご時勢、年齢制限や、応募多数で狭き門のところも少なくありません。

 たとえば3人乗り自転車の前カゴをはれたとき、自転車にガニ股にならずにのれる!これだけでも、めちゃくちゃ爽快!なんです。まして子供が成長し、再び自由にできる時間が手に入ったら、もうこ自転車の解放感どころではりません。

 細切れにならない一日と、どこにでもいける自由。その感覚は新鮮で、「そうそう、昔はこうだった!」と、独身の記憶がよみがえり、今まではとどかなかったた可能性もいっぱいみえきます。

 でもそこで、何も準備していなければ、最初の一歩が踏み出せません。新鮮な自分の時間はあっといまに日常になります。やっとその時間が到来しても、行きたい方向さえもわからずにいるのは、とてももったいないことです。あわてず今から、意気揚々と邁進しましょう。そのとき、自分が、何ができるのか、なにがしたいのか、ぜひ意識してすごしてみてください。できることを子育てのかたわら、ゆっくりでいいから始めてみましょう。

 将来会社に再就職したいならワークライフバランスが実現できる企業を捜したり、研究したり、目的の資格もとることもできますね。難しく考えることはなく、例えば料理がすきなら写真は必ずとっておくとか、英語が好きなら洋画はチェックするなどなど。自分の好きなことや理想にむけてちょっでもいいから、でも、確実に実行するのです。そして継続させましょう。

 肝心なのは、将来につながるその設計図は、なにがなんでも手放さないことです。子育て中も少しづつでもいいから、趣味の範囲でもいいから、続けていきましょう。自己実現のためには、何もしないでいるような、ブランクは絶対、避けましょう。
 このページに訪れてくださったあなたには、その時になって、はがゆい思いをしないように、是非、お伝えしたいです。
 何かの形でかかわっていてください、触れていてください。自分の好きなこと、やりたいことに。ゆっくりでいい、でも継続 また継続、絶対手放さない。そうすれば、来るべき時に大きくジャンプできます。この差は非常に大きいです。

 わたしもお花が好きで友達と寄り集まっては作ってみたり、土日は夫にみててもらい、レッスンに通っていました。子供が幼稚園に入ってからは、アトリエレモンリーフをスタートさせましたが、それは以前からお花へにむけて進む自分のペースがあったので、そのままの歩幅で自然に展開できました。突然はじめていたら、自分をもっと追い込んでしまったかもしれないし、家族の抵抗もあったかもしれません。

 もちろんこの時点で子育ては全く終わっていませんし、まだまだ両立の平行線です。仕事は亀のあゆみ、フラワーアレンジにかかわる時間はごくわずかですが、絶対に手放しませんでした。そんな日々の積み重ねに今の私があります。

 なかなか子育ての渦中に将来の自分をイメージするのは難しいとおもいますが、好きなこと、得意なこと、関心のあること、に想いを巡らせることからはじめてみましょう。関心のあることへの実行と継続、それが「来るべき時」あなたを必ず支えてくれます。



 さて最後に

 仕事と幸せについてです。私もまだ模索中ですが・・・。。 

 仕事に対して抱くしあわせへの価値感の基準は人それぞれですね。良し悪し決められるものでもありません。生活を支えるため、社会に貢献するため、自己実現するため、さまざまです。ただひとつ言えるとしたら、いずれもご自身の仕事の評価や成果を、他人や世間の目を意識したところに見出す人は 永遠にしあわせにはなれないのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。

 「ご活躍ですね!」と世間に賛美されどんなに有名になり、高収入で 名声をえても、達成すれば、一時は心地いいかもしれません。でも 必ずもっと、有名な人、もっと高収入な人 次々とでてきます。果てしないモグラたたきのように競争におわりはなく そのたびに自分と比べては、落胆して、いつになっても安堵することができません。。

 「世間」がどういうものか、というと、あのマイケルジャクソンでさえ、亡くなったとき、(関係者や熱心なファンの方はのぞきます)みなさんは普通に朝おきて、普通にご飯をたべて、その日を暮したでしょう?あんなに世界的に有名になっても、名声を得ても、世間とはその程度のものなのです。意識したところで世間というのは、無責任な所在なきもの。人は承認欲求というものをもっているそうですが、世間や人に対し、それを追い続けるのは不毛としかいいようがありません

 もっと大切なものは別の場所にありそうですね。

 仕事をふくめ、しあわせの基軸を何におくか、それは人の評価や目ではなくて、自分が大切にしたいものを大切にする生き方ができることではないでしょうか。答えはとてもシンプルです。
 そのなかで、やりたいことを実行できること、目標にむかってすすめる人がしあわせな人なのだと思います。大切にしたいものとは「暮らしそのもの」であったり、「好きなコトを極める」であったり、「奉仕や社会貢献」など人それぞれでしょう。多くの後悔は、そのやりたいとことをやらなかったときに生まれるように思いますがいかがでしょうか?
 おそらく結果オンリーではないのです。純粋に魂が惹かれるもの、求めるものに素直に寄り添う暮らしをしている人が いちばんしあわせなんじゃないかと思います。

 震災の日。そこに見たものは 1日で何万もの人が亡くなってしまう地球の営みです。かろおじて灯る今日の私たちの命を感じずにはおれません。地球にしてみれば、野の咲く花も草も人も同じでしょう。「わたしたちの地球」だなんておこがましいことをいっているのは人間だけで、足元の花も草も動物も、生きることに懸命で、たとえ葉がちぎれても、枯れかかっていようと必至に命を湛えています。自然の草花を見て感動する理由は、その美しさが、懸命に命を燃やしているからではないでしょうか。

 もしかしたら、したい仕事をするっていうのは、そんな姿なんじゃないかと思ったりもします。

まだまだ私も旅の途中です。がんばります。
子育てをされている、みなさんの未来が素晴らしいものでありますように。。
心からエールを送ります。

それではまた

アトリエレモンリーフ 影山さちこ

info@lemonleaf.jp


教室運営セミナーはこれからも開催予定です



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