助走期間は長くても1~2か月
私もそうでしたが、最初のころは友達などにきてもらったりして、練習していました。たのしいウォーミングアップの期間です、ただその助走期間をあまりにも長くしないこと。せいぜい1~2月くらいが目安です。そのまま回数を多くしていると、そちらのペースのほうが周りの人に浸透してしまい、本格的に教室を開いても、今まで通りの過剰なサービスや料金体制も安価を期待されて、かえって運営しづらくなってしまうこともあります。この点は気を付けて、公式スタートとはしっかり線を引きましょう。
一度始めたサービスはなくすのが難しい
しっかり線を引く方法としては口頭だけでは難しいです。人は安価で心地良いサービスのところからはなかなか動いてくれません。でもそのままでは赤字経営であなた自身が摩耗して、教室は成り立たなくなります。
まず、仕切り直しでは、教室名を挙げ、新しくなった規定や料金、スケジュールなどを書面にしましょう。そしてあらためて生徒としての登録フォームを提示しましょう。
書面の威力を借りよう
「次回から本格的にスタートしたいので、このようになります。これでよろしければ名簿を作るのでお願いします」と言って、登録用紙に住所、氏名、連絡先を生徒さんに記入していただきましょう。すでに知っていたとしても記入していだだくのです。人は、一筆書く作業によって仕切り直しを認識するからです。そのときの料金設定も地域の相場を調査して慎重に決めましょう。赤字では先生のモチベーションはキープできません。それは教室の雰囲気に跳ね返ります。ですから、納得のいく報酬はきちんと頂いてくださいね。結果、生徒さんのためでもあります。
助走期間は1回で気が済む人もいれば、数回、おしゃべりタイムも兼ねたお茶会を開いている人もいます。いずれも肝心なのは、いろいろと意見を言ってもらい、改善できるところはして、教室のイメージを自分の中につかむこと
です。
そう! 自分の中で「教室ってこんな感じなんだ~」とイメージを持つことはとても大事で、体感して現場を想像できれば、ぐんと心に余裕が生まれます。ウォーミングアップが済んで気持ちが固まったら、いよいよスタートです!
いままでの練習からバージョンアップ
本格的なレッスンでは、みんながそろうまで自由におしゃべりタイムでもかまいませんが、定刻になったら先生からしっかり挨拶をして、はじめましょう。
「みなさん、おはようございます。今日のレッスンは6名様です。よろしくお願いします」というだけで、空気が引き締まり、先生に注目が集まります。作品の紹介、流れの説明をして制作スタートです。
なお、完成した生徒さんの作品は「~さんの作品です」と同席のみなさんにお披露目しましょう。見てもらえるご本人も嬉しいですし、自分以外のいろいろな方の作風を見ることができるのも、教室ならではのお楽しみになりますよ。