ブライトンホテル 総支配人賞受賞







★受賞によせて

 このたびはたくさんの応援、そしてご投票をいただきありがとうございました。お蔭様で総支配人賞を受賞いたしましたご存知のように、ホテルのロビーは非日常的な空気が流れています。それとなく優雅にふるまいたくなるような・・人をそんな気持ちにさせるような、贅沢でゆったりとした時間と空間が広がっています。昼の天窓は光の柱が降り立つかのように高く、夜の明かりはランプのようにそっと穏やかに灯る。日常とは一線を引く世界でもあります。

私は近年、自宅のリビングで制作したドライのアレンジ作品を出品してきました。そして6年目の今年・・やっと気づいたのです。リビングという日常の暮らしにあわせたサイズやデザインで作った作品は、どんなにそのとき自宅で眺めて良しとしたものでも、ホテルという空間にあっては、通用しづらいということです。

30センチを超えるリースも小さな作品の位置づけとなり。さんさんと太陽の光をあびて培われた美しい天然色も暗めの照明光の中では地味で垢抜けてみない。ドライはもともとカジュアルで、暮らしにちかい癒しの天然素材です。だからゴージャスなホテルには向かなかったのですね。ならばいっそ自分の専門のドライではない素材で、ホテルのためのホテルの作品をつくってみようではないか!そう思ったのです。自分の路線を逸脱する点ではいささか気がひけましたが、これもまた新たなチャレンジ、心高鳴る思いで花材をあつめました。

なにしろ、最近のアートフラワーは高級で細部まで生花そっくりに精巧につくられており、そのうえ色使いもとてもリアル。一輪、一輪手書きの美しさもありです。そのうえ枯れない、壊れない。簡単に曲がってくれる、持ち運びも気楽で夢のようです。そしてこうしてリースができあがったのです。素材が違うだけで全く違う雰囲気のものになりました。大輪のラメ入りの芍薬をメインに相当な和風ゴージャスぶり名前も「ジャパネスク」と命名。(かなり自分でも上出来で大満足!)そして・・・そんな新しいチャレンジをしたら、本当にホテルからお電話をいただいたのです。お蔭様で「総支配人賞」をいただきました。本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

ブライトンのリース展はフラワーアレンジとしてだけでなく、まずは万人に愛されあるような素材や味わいのリースであることが大事なようです。ほかに入賞した方はこんな方でした。粘土細工で緻密なバラのリースを作った方マシュマロで作ったリース 甘いイメージが膨らみます。、木彫りで動物の顔を作ったリース、子供たちから絶賛のようです。中央に風景の写真をはめ込んで、動物を使った物語性のあるリースなど。さまざまで、授賞式ではいろいろなアートに取り組んでらっしゃる方々にお会いすることができました。

支配人様をはじめ企画スタッフのみなさんやアーティストのみなさんとお茶とケーキをいただきとても楽しいひとときでした。今回のこの受賞の経験を自分のアートの糧にして、今後の制作活動に生かしていきたいと思っております。ありがとうございました。

                アトリエレモンリーフ主宰 影山佐知子





自己紹介が終わるまでどきどきで
のどを通らず!?
あとでゆっくりいただきました。
ブライトンのケーキ
とてもおいしかったです。
ご馳走様でした。

100点の中から選ばれた受賞のみなさん